検索エンジンに上位表示し、アクセスを集める行為を総称して「SEO対策」と呼びます。
SEO対策は主に
- 外部の対策
- 内部の対策
の2種類で対策を施し、アクセス数を伸ばしますが、SEO対策で対象とする検索エンジンはGoogleについて主な対策を施すようになります。
Googleの検索エンジンをメインに対策を考える理由ですが、
- 日本人の検索エンジンのシェア率が67%近くあること
- Yahooの検索エンジンはGoogleと同じアルゴリズムを使っていること
が挙げられるからです。
上記の画像は、主な世界中の検索エンジンのシェア率をグラフにしたものですが、2017年と少し古いデータではありますが、見ての通り67%近く日本ではGoogleを使用している事が分かります。
また、Googleと同じアルゴリズムで検索順位を決めているYahooのシェア率が約29%となり、両方を合計すると「96%の国内シェア」を誇る事になりますので、ほぼ日本で使われる検索エンジンはGoogleだと思っても間違いではありません。
よって、日本国内でSEO対策を考えるという事は、Googleの検索エンジンで上位表示を目指すという事になりますので、ここではGoogleが求める上位表示のために求めている事は何か??についてまとめていきます。
今回のコンテンツをまとめるのは、
2012年に東証一部上場を円満退社、退社後にアフィリエイトと出会い8年間継続中
アフィリエイト最高月額報酬500万超え、平均200~300万超え(2014~2017年)
SNSやWEBに関する商材やオンライン塾への入塾を繰り返す、ノウハウバカ
のニックネームたーくんが、まとめていますので、どうぞよろしくお願い致します。
検索エンジンの仕組み クローリング、インデックス、ランキングの流れ
まずはじめに、検索上位を目指す前に、Googleなどの検索エンジンがどうやって検索順位(ランキング)を決めているのか??仕組みを理解して頂きます。
検索順位についてですが、Googleなどの検索エンジンの検索窓に調べたいキーワードを入力した後に表示される一覧のうち、上位に表示された「広告枠」を除いたランキングの事を差します。
赤字で囲った部分が、ランキングになりますが、この順番を決めるのにGoogleが独自にアルゴリズムと呼ばれる法則で決定していますが、ランキング入りできるのは「インデックス」と呼ばれる検索エンジンのデータベース内に分類、記録されているサイトのみです。
インデックスとクローリングとは?
Googleのランキング入りするために、Googleのデータベースにサイトを登録する必要があり、記録されてる状態をインデックスされたサイトという表現をしますが、「インデックスするためには、Googleがサイトを何かしらの方法で認識する必要があります」。
では、Googleはどのようにサイトを認識しているのか??ですが、クローラーと呼ばれる検索ロボットを巡回させて、新しいサイトやページを見つけてくる作業を行う事で見つけているのです。
このクローラーがサイトを巡って、サイトを見つけインデックスする行為を「クローリング」と呼びます。
一連の流れを時系列で表すと、
インデックスを確認する方法は?
次に、検索エンジンに自分のサイトがインデックスされているかどうか?を確認する方法ですが、検索窓に「site:」を付けて入力するとインデックスを確認する事が可能です。
各ページのインデックスを確認したい場合は、ページURLを「site:」の後に付けてチェックしてみましょう。
弊社のページだと、インデックス数が「292件」と出ていますが、Googleに認識されているページ数がこのように確認する事が可能ですので、ライバルサイトのインデックス数をチェックするのにも使ってみるのも良いかと思います。
検索ランキングの決め方 アルゴリズムは非開示
インデックスされた事を確認したら、次は検索ランキングをどうやって決めているのか??についてですが、実はGoogleは検索ランキングをどうやって決めているのか??アルゴリズムと呼ばれる法則は非開示にしています。
グーグルのジョンミュラー氏は、非開示の理由について
短期的に検索エンジンからの評価を高める方法があるとしても、それは長く続くものではない。なぜ続かないかというと、ユーザーのニーズに対する関連性を高めていないから。やがてアルゴリズムの働きによって、順位は元の位置に下がってしまう。Google検索エンジンが、ある検索結果がユーザーとの関連性に沿わないと判断すれば、今度はアルゴリズム自体が変わってよりユーザーのニーズに関連するようになっていく。
と回答しています。
一方で、アメリカの上院議員は、2019年11月に検索順位の表示に使われるアルゴリズムについて、検索エンジン各社に開示を義務付ける法案を提出したとの事ですので、将来アルゴリズムが開示される事はあるかもしれませんが、2020年4月時点ではGoogleが意図するところを意識して、SEO対策を行う必要があります。
では、Googleの意図する検索結果の表示とは何か??についてですが、Googleという会社の理念を読んでみると、
Google の使命は、世界中の情報を整理し、世界中の人がアクセスできて使えるようにすることです。
となっています。
そのために、Googleでは10個の事実を掲げていて、
- ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。
- 1つのことをとことん極めてうまくやるのが一番。
- 遅いより速いほうがいい。
- ウェブ上の民主主義は機能します。
- 情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない。
- 悪事を働かなくてもお金は稼げる。
- 世の中にはまだまだ情報があふれている。
- 情報のニーズはすべての国境を越える。
- スーツがなくても真剣に仕事はできる。
- 「すばらしい」では足りない。
この事実にあったWEBサイトを評価するという事にしています。
この10個の真実は、シンプルに要約された内容のため、WEBサイト制作者に向けて、より具体的なガイドとして作られているのが「検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド」です。
スターターガイドを元に、日本のWEBマーケッター達のスキルや経験を元に考えられ、今日のSEO対策は内部対策と外部対策とに分けて行われていますが、原点は10個の事実とスターターガイドである事を覚えていれば、いつでも原点に戻れるのでオススメです。
検索エンジンの上位表示させるために行うべき10選
検索エンジンの仕組みを理解したところで、狙ったキーワードで検索上位に表示させWEBサイトのアクセス数を増やすために行う具体的な施策をまとめていきます。
冒頭でも書いた通り、SEO対策には
- 外部対策
- 内部対策
の2種類の対策があります。
検索上位でアクセスを集める施策その1 被リンクを集める
1個目の外部対策は「被リンクを集める」事を差します。
被リンクとは、自社のサイトに対してリンクを貼る行為の事ですが、外部のサイトからリンクを貼るという行為は投票するイメージを持つと分かりやすいと思います。
ただし、人気投票と違って投票数が多い(リンク数が多い)から、そのまま人気があるサイトという事にはならず「どんなサイトからリンクを貼られているか」が重要です。
ここでは簡潔にしか書きませんが、お金を払って有料でリンクを供給するサービス(ペイドリンク)や自作による相互リンクは効果がなく、悪質な被リンクや自作自演で被リンクされたものは逆に評価を下げたり、ペナルティを課される事がありますので注意して下さい。
ちなみに、どのサイトからリンクが貼られているのか?をチェックする方法はグーグルのSearch Console(サーチコンソール)の中に「リンク」とありますので、外部リンクと内部リンクそれぞれを確認しましょう。
被リンクの獲得方法は様々ありますが、
- 関連するサイトへ依頼する方法
- 関連ポータルサイトを活用する方法
- プレスリリースサイトを活用する方法
- SNS(Facebook、Twitterなど)で拡散し、獲得する方法
などが一般的ですが、イメージとしては参考になるサイトとして引用紹介してもらうのが一番分かりやすいと思います。
検索上位でアクセスを集める施策その2 タイトル、見出し、説明文の構成
ここから先は、内部対策について、必要な対策方法をまとめていきます。
2個目ですが「記事タイトル、見出し、説明文の構成を考える」です。
Googleの検索結果は、記事タイトルと説明文が表示されていますが、サイトによっては見出しも表示されている場合があります。
画像左の記事タイトル、説明文がランキングで表示されて並ぶのは通常ですが、検索キーワードによっては画像右のように見出しがリンクとなって出てくる事があります。
見出しの事をスニペットのページ内リンクや目次リンクと呼んだりしますが、「a要素(aタグ(アンカーリンク))」、「id属性」「h要素(見出しタグ)」といったHTMLタグがページ内にある時に、表示される事があります。
目次リンクが出ると、普通は検索タイトルだけしかサイト内リンクがないところが、複数サイト内リンクが出てきますので、アクセスアップも見込めますので、目次リンクが出てくるように、見出しタグ(hタグ)には関連キーワードを入れて構成するようにしましょう。
ちないに、検索エンジンで表示される文字数に制限があり
・説明文については140~160文字前後
検索上位でアクセスを集める施策その3 良質なコンテンツ
3個目ですが「良質なコンテンツ(記事)」を入れ続けるという事です。
Googleの10個の事実でも書かれていた通り、検索ユーザーに必要な記事を提供する事を心がけるのですが、漠然としていますので、私が常に意識している事を1つだけ挙げたいのですが、
を提供する事に集中してみましょう。
あなたも経験があるかも知れませんが、ググった検索結果の上から順番に検索サイトで調べ物をした事は無いでしょうか?
もしなければ、想像して頂きたいのですが、検索上位1位のサイトで調べ物をした結果、自分の求めている情報がなければ、次に何をするでしょうか?
おそらく、「次のサイトへ入って、調べ物を続ける」と思うのですが、Googleはこれらの検索ユーザーの行動を全て記録し、分析しています。
Googleの企業理念は、
Google の使命は、世界中の情報を整理し、世界中の人がアクセスできて使えるようにすることです。
と言われるとおり、検索ユーザーに情報を整理し、最適な情報にアクセスできるように、検索順位を整えてあげる事を使命としているので、我々WEBサイト制作を行う側からすれば、
検索ユーザーの検索行動を終わらせてあげる=ユーザーの検索意図を満たす
事に繋がるという事になるのです。
検索上位でアクセスを集める施策その4 EAT
4個目ですが「EAT」と呼ばれるGoogle独自の指標です。
EATは先程の良質なコンテンツを作る事に繋がりますが、
- Expertise(専門性)
- Authoritativeness(権威性)
- Trustworthiness(信頼性)
Googleは3つの指標を意識したコンテンツ作りを、検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイドでも示しています。
EATを端的にまとめると、
- 検索ユーザーが求めるコンテンツか
- 専門性に富んだデータや情報があるか
- どこよりも、分かりやすいか
- 他にはない情報を網羅しているか
といった事がコンテンツ作りのポイントになってきます。
検索上位でアクセスを集める施策その5 情報の鮮度と更新頻度
5個目ですが「コンテンツの鮮度と更新頻度」です。
Googleは常に情報を求めていて、新しい情報を求めています。そのために情報を更新したり、新しく追記する事もあるはずです。
検索エンジンが進化するだけでなく、Googleにインデックスされた我々が作ったWEBサイトも情報は常に新しく更新されている方が評価をされるという事です。
ちなみに当サイトでは、コンテンツの作成日と更新日の両方を表示し、いつ更新したかが分かるようになっています。
検索上位でアクセスを集める施策その6 タイトルのクリック率
6個目ですが「記事タイトルのクリック率」についてです。
ある海外のサイトで紹介されていたデータですが、1位のサイトのクリック率は21.2%、2位のサイトは10.65%、以下はこちらのグラフの通りで
横軸に検索順位別にクリック率を並べてみたデータです。
検索ボリュームを調べるツールで人気のaramakijake.jpを見ると、
SEO対策というキーワードによる検索ボリュームを見てみると、Googleは19,880件のうち1位のアクセス予想は8,452件と42.56%となり、若干の差異はありますが、大体20%~40%程度のアクセス数を1位で獲得出来る見込みだという事は予想が立ちます。
仮に、あなたのサイトが1位になった時に、記事タイトルや説明文が魅力的ではなくて、クリック率が10%しか無いという場合、Googleは「人気のないサイト」とみなす可能性は十分考えられます。
また、検索キーワードと検索結果がマッチングしないサイトが上位表示されている場合にも、同じようにスルーされてしまってクリック率が落ちる事も考えられます。
このようなアンマッチングを防ぐために、アクセス解析やGoogle Analyticsを活用して、それぞれのページを最適化してあげるように調整していく事も重要になります。
検索上位でアクセスを集める施策その7 内部リンクと回遊率
7個目ですが「内部リンクと回遊率」です。
Googleはサイト内で検索ユーザーがどのように動いているかのデータを蓄積しているのは前述しましたが、1ユーザーが他のページに移動しているかどうか、移動先にどのリンクをたどっているか?も重要な指標にしています。
ユーザーが最初にたどりついたページだけで検索を終了させる事ができれば良いですが、関連した情報や補足した情報もユーザーに示すために「内部リンク」を使って、各ページを繋いでいきます。
回遊率とは、一人のユーザーがホームページ内のページをどれだけ閲覧したのかを表すデータの事を言います。
検索上位でアクセスを集める施策その8 文字数と滞在時間を伸ばす
8個目ですが「文字数とサイト内の滞在時間」です。
まず文字数ですが、あとで説明する滞在時間とも関係がありますが、短い文章だと読む時間も短くなりますので、あまり評価されないため、今では3000~5000文字程度は必要と言われています。
文字数が多ければ良いというわけでもなく、必要な情報に絞って提供する事が大事になります。
Google Analyticsと呼ばれるGoogleが提供するツールを使えば、自サイト内も滞在時間や直帰率を調べることが出来ます。
直帰率とは、検索ユーザーが他のページに移動せずサイトを離脱したセッション(訪問)の割合の事ですが、例えば直帰率85%と出ていればファーストアクセスしたユーザーの85%が他のページへ移動(回遊)していないという事になります。
Googleは直帰率については、検索エンジンのランキングに関係はないとしていますが、滞在時間や回遊率は重要な指標となりますので、直帰率が低いほうがSEOにも有利に働くという事になると、私は考えています。
検索上位でアクセスを集める施策その9 検索順位よりアクセス数を重視
9個目ですが「検索順位よりもアクセス数を重視」ですが、SEO対策となると常に検索結果が1位でなければいけないと思われている方も多いですが、検索上位でアクセスを集める事が目的ではなく、集まったアクセスからユーザーの悩みや問題を解決し、さらに解決の手段を示す事の方が重要です。
先程、1位と10位ではアクセス数に大きな乖離がある事は説明しましたが、10位のサイトに検索ユーザーが求める答えがあるとすれば、最終的にユーザーにとって有意義なサイトは1位のサイトではありません。
いかに少ないアクセスでも、ユーザーの検索意図(ニーズ)を読み取ったサイト構成になっているか?どこまで読まれているか?は先程書いた「滞在時間」とも関係しますので、合わせて参考にして下さい。
検索上位でアクセスを集める施策その10 トップページでSEO対策
最後の10個目ですが「トップページでSEO対策」ですが、同一ドメイン内のドメインパワーはドメイントップが一番強くなりますので、TOPページを中心としてSEOの設計を行うのがオススメです。
例を挙げると、弊社のドメインですが
「gud2015.com」となり、その内部に各カテゴリーページがあり、投稿ページがカテゴリーごとに分けられている構成です。
図解にすると、
とピラミッド状の階層になっていますので、この階層を見て分かるように、ドメイントップに一番内部リンクのパワーが集まっていますので、ピラミッドの頂点が一番になります。
ではドメイントップでしか検索上位に表示されず、アクセスが集まらないのか?と言えば、そういったわけではなく、各記事ごとにしっかりと内部対策をしっかりと行い、例えば外部リンクが記事1にこのようについた場合
記事1自体のパワーが強くなり、検索上位に表示される可能性がありますので、全体的にSEOによる検索上位に上がるように評価を受けたい場合は、ドメイン全体を強くしていく必要があります。
モバイルフレンドリーは検索順位を決める重要な指標
ここまで外部対策と内部対策を紹介してきましたが、最近のユーザーはPCだけでなく、スマホやタブレットでの検索も多いため、「サイトのスマホ最適化」が重要で、さらにモバイルサイトのスピードも順位を決める指標になっています。
最近のサイトは、「レスポンシブデザイン」と呼ばれているように、PCとスマホを判別して、サイトを最適な大きさで表示してくれるようにしているサイトが多いですが、レスポンシブデザインを採用していない場合はスマホ専用ページを用意するなど、モバイルフレンドリーなサイトを用意するようにしましょう。
また、モバイルサイトのスピードについても、
といったGoogleの無料ツールがありますので、こちらでスピードを測定してみて、最適な状態かを確認しましょう。
検索エンジンに上位表示させWEBサイトのアクセス数を伸ばす まとめ
検索エンジンの上位に自分のサイトを上位表示させ、アクセス数を伸ばすには、検索エンジンの仕組みを知り、内部対策、外部対策合わせて10個の施策を確実に行っていきましょう。
Googleは当たり前の事をガイドラインなどで言っていますが、いざWEBサイトを制作しようと思った時に、抜け落ちてしまう部分もあるかと思います。
また、検索ユーザーは手っ取り早く自分の知りたい情報だけ知りたいという方も多く、じっくり読み込む方も少ないため、サイトを表示するスピードが遅ければそのまま離脱されてしまう可能性があります。
さらに、サイトの内容を飛ばし読みしても分かるような構成にしておかなければ、読みにくいサイトと判断されて離脱される可能性もありますので、目次や見出しを設定する事が重要になります。
ここまで示してきた10個のSEOに関する施策全てが検索ユーザーに優しい設計となり、検索ユーザーの検索意図を満たし、Googleの目指す理念へと繋がるのです。
一つ一つのアクセスの積み重ねの先に、WEBサイトのアクセスは積み上がっていきますので、スモールステップの法則に則って、小さな一歩を重ねて、アクセス数を伸ばしていくようにWEBサイトの構築に邁進してまいりましょう。