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自己実現の欲求はどうやって満たされるのでしょうか?

先日の記事でマーケティング4.0について書かせていただきましたが、マーケティング4.0が自己実現の欲求を満たす事であると結論づけましたが、そもそも自己実現とは何なんだろう?と思う方もいらっしゃるかもしれません。

そこで、ここでは自己実現とは何?からはじまり、自己実現の世界観を手に入れるのにおすすめのワーク、自己実現で欲求を満たす事で手に入る世界観について、弊社なりの考えをまとめさせて頂きます。

 

自己実現とは?

はじめに、自己実現ですが、英語ではSelf-Actualizationと解され、ユダヤ系のゲシュタルト心理学者、脳病理学者であったクルト・ゴルトシュタインがはじめて心理学の分野で使用した用語だと言われています。

ゴルトシュタインは、

「健全な人間は、人生に究極の目標を定め、その実現のために努力する存在である」

という言葉を残しており、この言葉こそが自己実現そのものだと言えるのですが、人間が自己実現を果たすためにはゴルトシュタイン氏によれば

  1. 目標を定める事。
  2. 目標実現のために努力する事。

が必要であるという事が、この言葉からも理解できるかと思います。

 

そのため、がむしゃらに目標設定もせず、ひたすらに努力をする事は、本来の意味での自己実現には至らないという事になり、マズローの欲求5段階説のピラミッドを見ても、自己実現欲求を満たすことには至らないという事になります。

マズローの5段階欲求

※マズローの欲求5段階説のピラミッド図

 

マズローの自己実現欲求への影響

ゴルトシュタインの定義は、海を超えてアメリカのカール・ロジャーズに伝わり、アメリカで経営学の発展に寄与していく事になり、やがてマズローが上記の図の通り最上位の概念に自己実現を置く事になります。

そのため、マズローの欲求5段階説の根拠はゴルトシュタイン氏の考えが基になっていると考えると、

  • 目標設定をきちんと行う事。
  • 目標に対しての正しい努力を続ける事。

が大切になります。

 

目標設定の方法

それぞれ様々な目標設定の方法をお持ちかと思いますが、目標設定をする上で、「その目標が自分の欲求の何を満たすものなのか?」を一度見直ししてみる事がおすすめです。

目標設定は数字的な目標を設定される方も多いかと思いますが、もちろん数字的な目標を持つ事も大切ですが、社会的欲求、尊厳欲求のレベルで達成する目標の場合、多くは自己実現に至らないという事になります。

どのレベルの欲求を満たすために、今の目標設定がされているか?を見直すと見えることがあると思いますが、具体的には

  • その目標は、自分の生き方そのものを成長させるものか?
  • 仲間の承認や金銭的な成功を手に入れるだけの目標ではないか?

を見直し、もしそのような目標設定をされている場合は、仲間の承認や金銭的な成功だけでなく、社会貢献や奉仕に繋がり還元されるかどうかを今一度考えてみると良いかと思います。

 

自己実現の欲求を手に入れるためにおすすめのワーク

自己実現の世界観は、社会貢献や奉仕といった地域レベル、世界レベルでの繋がりとも無縁ではなく、自己の成長が世界へ影響をもたらすレベルといえます。

そのレベル感を手に入れるのに弊社でおすすめしたいのが「マインドフルネス瞑想」です。

マインドフルネスに関しては、【エリートも注目!】マインドフルネスのやり方ってどうするの?NHKで紹介された方法よりも簡単な内容で紹介します!で詳しくまとめていますので、参考にして頂きたいのですが、瞑想はGoogleやマッキンゼーといったシリコンバレーの最先端の企業でも積極的に取り入れられるほど、今注目を集めているマインドセットの手法です。

 

目標を達成するために、最適なマーケティング戦略や戦術を選択していく事はもちろん大事な事ではありますが、その前に「マインドセット」ができているか??はもっとも重要なポイントです。

マインドセットは、車で例えるのであればナビゲーションの役割です。ナビ設定に自分の行きたいところを指定せずに車を発進すれば、ゴールの見えない旅になってしまう、もしくは闇雲に進んでもまっすぐ進まない事になります。

 

心を目標に向けて一点の曇もない状態までリセットし、設定した目標に対して真っ直ぐに突き進んでいくために、マインドフルネスはとても有効で、ヨガよりも日々の生活に取り入れやすく毎日15分程度で終了しますのでおすすめです。

 

価値観のワーク

もう一つの簡単なワークがあります。

以下の単語を見て、ご自身が大切にしている価値観を1位、2位、3位で選んで頂くものです。

承認、名誉、成長、信頼、達成、金銭、自由、安心、貢献、挑戦、責任、感性、自律

  • 1位
  • 2位
  • 3位

さて、あなたはどんな価値観を重んじているでしょうか?直感的に選んで頂ければと思います。

※その価値観を選んだからといって、自己実現が叶わないとか、欲求が満たされないという意味ではなく、あくまで簡易的なワークとして価値観に関する事を確認するものです。

 

自己実現で手に入る世界観

ここまでお話してきた通り、自己実現とは目標設定と目標に対しての努力で、社会に貢献、奉仕する事であって、自分の夢を叶える事だけではなく、結果的に社会に貢献する事で自分の望む状態へ進んでいくと考えると、自分の夢も叶っているはずです。

そのためにも、本当に自分が何をやりたいのか??を突き詰めて考えていく必要がありますし、ご自身のなりたい(もしくは手に入れたい未来)イメージを持っておく事が重要です。

ご自身のなりたい(手に入れたい未来)イメージについては、

  • 手に入るとワクワクする未来
  • 考えるだけで興奮が止まらない未来

を持つ事をおすすめしますが、漠然としてワクワクする未来なんてわからない・・・という方であれば「自分がほしいと思っているものを実際に見に行く」事をおすすめします。

 

例えば、家がほしいのであればモデルルームを見に行く、時計がほしいのであればロレックスを見に行く、ハイブランドの洋服がほしいのであれば欲しいブランドショップを見て回る、車がほしいのであれば試乗しにいく(試乗するのが恥ずかしい方はYouTubeを見るでもOK)のがおすすめです。

とにかく、自分の夢を具現化し、欲しいものを常に想像する事をはじめてみるのが良いかと思います。

 

上記の通り、ご自身の夢や目標が明確になり、その夢を通して社会に貢献できるものであれば、あとはその目標達成までひたすら努力を続けるだけです。

社会的責任を果たす努力であれば、磁石のように吸い寄せられる同志も集まってきて、必要な情報、必要な人財、必要なお金が引き寄せられていきます。

 

自己実現の欲求はどうやって満たされるのでしょうか?まとめ

今回、マーケティング4.0を達成するためのキーワード「自己実現」について紐解いてみました。

自己実現は単純に自分の夢を叶える手段になるだけでなく、ご自身の成長、社会的な関わりまで考えて達成される欲求レベルで、そのためすべての欲求の上位概念に位置するのだと思います。

 

社会に貢献する方法は人それぞれですが、必ずしもボランティアや社会貢献活動をする事が必要というわけではありません、あくまで一手段なだけで自己実現の欲求を満たすのにビジネスを通して、家族や友人との関わりを通して、地域との関わりを通してなど様々な方法があるかと思います。

その方法を考える上で「自分がどうなりたいか?」、手に入れたい未来像をしっかりと考えること、叶えたい未来を常に意識できるように、手帳に書き加えたり、いつも目にするところに貼り付けたりしてみてはいかがでしょうか。

マーケティング4.0自己実現をベースとした最新マーケティング思考

マーケティングと検索すると、フィリップ・コトラーやピーター・ドラッカーなどの書籍や名言などが紹介されていますが、一言にマーケティングと言っても多岐に渡るため、例えば商品開発や市場分析だけを持ってマーケティングという事ではありません。

商品開発(プロダクト)に始まり、市場調査や分析、販路や見込み客の集客、販売時のホームページ制作やカート(決済)の準備、販売後のフォロー、リピーターの教育などなど、様々な場面でマーケティング思考が導入されています。

 

弊社では、

マーケティングを制すれば市場を制す

と考えており、マーケティングを導入した企業、個人が現代では生き残っていくために必須と考え、弊社では最新のマーケティングフレームを数多く用意しています。

 

一方で、最新のマーケティングフレームと言っても、中身を見ていくと「普遍的なマーケティング思考」も数多く混在し、マーケティング思考が日々進化する中でも、抑えておかなければならないポイントは外す事なく、経営のお手伝いをさせて頂きます。

 

そのため、デジタル面でのサポートは弊社の得意とするところですが、経営理念や組織構築、ビジョン共有といった対人関係を強化するアナログ面のサポートもNLP(神経言語プログラミング)を活かしたコーチングやワークを通して構築していく事が可能です。

 

マーケティング思考の変遷

フィリップ・コトラーが提唱するマーケティング理論は現代では「マーケティング4.0」と紹介されていて、マーケティング1.0、2.0、3.0と時代に合わせて進化してきました。

フィリップ・コトラーは、アメリカの経営学者でピーター・ドラッカーと並んで「近代マーケティングの父」、「マーケティングの神様」とも称されるほどのマーケティングのプロです。

 

そんなコトラーが、

  1. マーケティング1.0を「製品中心主義」
  2. マーケティング2.0を「消費者志向」
  3. マーケティング3.0を「価値主義」
  4. マーケティング4.0を「自己実現」

と評価し、現代はマーケティングを通して「自己実現の価値を提供」する必要があると考えています。

 

また、コトラーが提唱したマーケティングフレームで有名なのが「STP」というものがありますが、

  • S セグメント 市場の中で勝てる土壌を見つける。
  • T ターゲットセグメント セグメントした中のターゲット(見込み客)を探し、訴求する。
  • P ポジショニング 絶対的な地位を取り、誰にも負けないブランディング。

このフレーム一つをとっても、マーケティングの重要性がうっすらと理解いただけるのではないでしょうか。

 

マーケティング4.0は自己実現の時代

マーケティング1.0が製品中心主義と評価されるように、1970年代は商品やサービスが溢れている現代とは違い、モノが少ない時代だったため、いわゆるライバルが市場に多くいないという時代で、製品やサービスそのものが評価され売れていた時代です。そのため、広告費をかける事で消費者が反応し、物やサービスが売れていく時代で、牽引してきたのがテレビやラジオの広告宣伝でした。

 

そこから、マーケティング2.0の時代に突入し、市場に物やサービスが増えていく中で、顧客主義や消費者主義を提唱する商品が世の中に出回ってきたため、商品を購入する基準が消費者の求める物やサービスである事が重要になってきました。

 

さらに進化したマーケティング3.0では消費者が求めるだけでなく、その商品やサービス自体にどんな付加価値が付くのか?顧客満足が物やサービスに付加されるだけでなく、顧客の感情にも付加されるものである事が重要になってきました。商品やサービスが類似し、飽和する時代背景からも潜在的に求めている顧客のニーズに焦点を当てて商品やサービスを開発したり、販売する戦略がより重要になってきました。

 

そして、マーケティング4.0が現在提唱しているコトラー氏ですが、4.0では「物やサービスそのものの価値や顧客ニーズだけではなく、社会貢献や奉仕に繋がるかどうか」もマーケティングに付加されるようになりました。近年ではマーケティング4.0を細分化したものとして「SDGs」(持続可能な開発目標)というものも出てきました。

SDGs

SDGsの詳細は、また別の機会で書かせて頂きたいですが、弊社の考えでは、SDGsこそコトラー氏の提唱するマーケティング4.0を具体的な施策に落とし込んだマーケティング戦術にあたるものだと解しています。

これらの施策を通して、企業や個人が「自己実現」が可能になっており、現代の企業や個人は経済活動を行うにあたって様々な経営課題を解決していく=社会に貢献、奉仕していく事が求められる姿となっています。

 

「自分のところだけ儲かれば良い」

といった、利己主義的な考えでは、これから先の成長は絶対に有りえません。また、利他主義で相手の事を考えた提案だけでも、マーケティング3.0の時代では可能でしたが、今ではその上の自己実現を考える事も企業や個人でも求められる時代となっています。

 

マズローの5段階欲求説

しかし、一言で自己実現、社会貢献と言っても、何をどう考えればよいのか??と思われる方も多いかと思いますので、そんな時に参考になる考え方として「マズローの5段階欲求説」というものがあります。

マズローの5段階欲求

  1. 生理的欲求 睡眠欲、食欲、排泄欲といった生きていく上で満たされたい最低限の欲求。
  2. 安全の欲求 身分の保証、身の安全、他者への依存など、危機を回避するために満たされたい欲求。
  3. 社会的欲求 集団に属したり、仲間がほしいなど、帰属欲求を満たしたい欲求。
  4. 尊厳欲求 他者から認められたい、尊敬されたいと自尊心を満たしたい欲求。
  5. 自己実現の欲求 社会的欲求や尊厳欲求を卓越した、自分の能力を引き出し自分の理想を追求し、満たしたい欲求。

となっていて、自己実現は物やサービスを通して、自分の理想とする状態を手に入れる事ができるか?という事まで求められていきます。

 

マーケティング3つの壁

具体的に理想の状態をどうすれば手に入れる事ができるのか?というところで、弊社では「マーケティングに潜む3つの壁を攻略する」事で可能にしています。

マーケティングには、

  1. 知られていない状態。
  2. 買われない状態。
  3. リピートされない状態。

という3つの壁があり、それぞれを

  • (商品やサービスが)認知されている状態。
  • (売り込みをしなくても)買われている状態。
  • (一度購入した人たちが、自分たちから)リピートしたいと思う状態。

に変える事で、理想の状態を手に入れて頂きます。

 

もう少し例を挙げて紹介したいのですが、例えば「水」を販売するという事についてですが、今の時代では水を買って飲むのは当たり前という時代になり、様々な会社で販売されていて溢れている状態ですが、昔は水を買って飲むという発想がなく、水道水をそのまま飲むという人も多かったはずです。

しかし、2011年の東日本大震災をきっかけに原発事故に対する懸念からミネラルウォーターが買われるようになり、安全な水を買いたいと思う顧客ニーズが「顕在化」し、価値を提供するマーケティング3.0の時代へと進化してきました。

さらに、そこからコカ・コーラ社のいろはすのように、マーケティング4.0へと進化した商品が販売されるようになり、企業コンセプトやブランディングにも繋がる商品が数多く開発されるようになっています。

 

 

コカ・コーラ社のいろはすのマーケティング4.0

いろはすは、美味しさを追求する事はもちろんの事でしたが、それだけでは市場における優位性をとる事は難しいと考えていて、開発当時のCSRチームから提案された「環境、エコ」というキーワードにも注目し、超軽量ボトルの開発を行うようになりました。

従来の世界観で考えるのではなく、社会貢献や奉仕という視点も取り入れ、顧客満足と同時に社会とのつながりを表現したという点で、いろはすは市場に受け入れられ、結果的に20億本以上のメガヒットを記録するコカ・コーラ社を代表するミネラルウォーターとなりました。

いろはす

 

マーケティング4.0とカスタマージャーニー

マーケティング4.0を調べると必ず一緒に紹介されているのは、「カスタマージャーニー」という言葉です。日本語訳すると「カスタマー(顧客)」と「ジャーニー(旅行や旅程)」となります。

日本語訳した事で余計にややこしい・・となりますが、「購入購買プロセス」と呼ばれることが多いので、こちらで理解するほうが簡単だと思いますので、当サイトでは購入購買プロセスとして紹介します。

 

カスタマージャーニーにおける5A

購買プロセスとして、マーケティング用語には、AIDMA(Attention、Interest、Desire、Memory、Action)」や「AISAS(Attention、Interest、Search、Action、Share)」といったものが有名です。

一方で、コトラー氏の提唱する5Aでは(AWARE(認識する、知る)、APPEARL(記憶や印象に残る)、ASK(調べる)、ACT(購入する)、ADVOCATE(周りに勧める))となっています。

 

現代では、売り込む販売ではなく、口コミや評判を比較し、顧客自らが意思決定し、またSNSを使って周囲にシェアする時代に変わってきています。

また、自ら体験した事も動画や画像でシェアする事も可能になってきたため、Facebook、Instagram、YouTubeをはじめとするSNSでは様々な商品やサービスが紹介されていますが、商品やサービス力だけではファンが付いてくる事がなく、発信者(インフルエンサー)のオーソリティだったり、記憶や印象に残るモノでなければ、シェアされる事もなくなってきています。

ブログやホームページも同じで、いくら良いコンテンツを作成したところで、ファンに共感が得られなければ、マーケティング4.0を導入したコンテンツにはなりえないという事になります。

 

マーケティング4.0は自己実現 最新のマーケティング思考 まとめ

ご覧いただいた通り、マーケティング4.0はすでに多くの企業で導入されてきている思考で、経済活動を行う上で欠かせません。一方で最新のマーケティング手法とは言いつつも、

  • 普遍的な思考として製品そのものが消費者に求められるものなのか?
  • 求められる商品が認知される状態なのか?
  • 売り込みが不要でも売れる商品なのか?
  • 販売した商品が顧客満足度を満たすだけでなく、社会に貢献、奉仕するような商品なのか?
  • リピートされる商品なのか?

という当たり前のポイントを抑え、価値を提供していく事が求められます。

 

弊社のコンサルティングでは、経営の根幹を支える経営理念やビジョンを社会的責任を満たしたものへと進化させ、組織体系が経営理念やビジョンに沿ったものか?商品やサービスの価値がお客様のベネフィットになっているか?販路拡大やリピートを獲得できるマーケティングフローをデジタルやアナログ面で仕組み化できているか?を弊社で用意している経営支援テンプレートやマーケティング思考を通してご提案しています。

それぞれの会社規模、状況に応じて、ご提案できる内容にも違いが出てまいりますので、詳しくはこちらからご連絡いただき、無料相談をさせて頂ければと思います。