ゼロポイントフィールド(Zero Point Field)を理論的に考える際に、一番最適な学問は、
- 量子力学
- 量子物理学
の2つにありますが、そもそも量子力学と物理学で何の違いがあるのでしょうか?
また、力学と物理学それぞれの視点からゼロポイントフィールドを見た場合、どのような違いや気付きがあるのでしょうか?
さらに、ゼロポイントフィールドの事を知るために、別のアプローチという事で、今回は量子力学と量子物理学の両方の面から紹介していきたいと思います。
量子力学と量子物理学の違い
最初に、量子力学と量子物理学の両方の違いについて調べてみました。
まず量子とは「物質を作る小さな単位」の事を指し、中学や高校で耳にした事がある原子記号や分子という言葉を理科の勉強で学んだと思うのですが、量子では、原子と分子の両方を扱います。
中学のおさらいになりますが、
- 原子 それ以上に分解出来ない、ごくごく小さな者で、元素の特色を失わずにいられる最小の微粒子の事。
- 分子 物質の性質を表すのに使う最小の粒子の事、例えば水であれば、原子が集まって「H2O」となります。
理科の授業で習ったと思いますが、全ての物質の成り立ちは、原子から構成されていて、スマホであっても、家であっても、我々人間の身体であっても原子で出来ています。
さらに、原子は原子核とその周りをぐるぐると回っている電子で出来ており、原子核がプラスの性質を持っているのに対し、電子はマイナスの性質を持っているので、お互いが引き合い回転します。
これらの物質を形づくる全てのものを総称して呼ぶのが「量子」となります。
量子の中には、原子、分子、電子、光子など、様々な種類がありますが、すべてミクロの世界の大きさなので、あまりに小さいために、色々と物質が通り抜けてしまう事も出来るのです。
ニュートリノやスーパーカミオカンデ
「ニュートリノ」は、中性レプトンの名称で中性微子とも書きます。
ニュートリノには、電子ニュートリノ、ミューニュートリノ、タウニュートリノの3種類と反粒子を合わせて6つの種類があると言われていて、1930年にオーストリアの物理学者パウリ博士によって研究が進められていました。
その後、1950年にアメリカの物理学者ライネス博士によって、原子炉の中に生まれてくるニュートリノを捕まえ、ニュートリノの存在が発見される事になります。
「スーパーカミオカンデ」は、1996年に完成した世界最高精度のニュートリノ観測装置なのですが、スーパーカミオカンデによってニュートリノには重さがあるという研究発表がされて、基本的な理論を見直すきっかけに貢献しています。
さらに、ニュートリノは、粒子であると同時に波の性質を持っており、3つのニュートリノの波動はそれぞれで違うため、異なった振動波を持ち空間を伝わっていきます。
この時にニュートリノが空間を飛ぶ間の波形が変化する事で、ニュートリノ振動と呼ばれる振動が起きます。
つまり、量子力学や量子物理学いずれにしても、振動が起きており、素粒子は動き続けているという事が言えますので、そこに何かしらのエネルギーが存在するという事になります。
しかし、この量子の動きなんですが、量子までいかないレベルの大きさの物体であれば、どの方向に動くのか?がルールに則って分かるのですが、量子ではそのルールが通用せず、まったくもって意味不明な動きをするのです。
この量子はどういったルールで動いているのか??を調べるのが「量子力学」という事になるのです。
この量子力学を基に、物理学を考えるのが「量子物理学」となるのですが、古典物理学の創始者であるド・ブロイ、ハイゼンベルク、パウリ、デイラック、シュレーデインガーから量子物理学へと発展させ、現代物理学の多くの分野を研究するに至っています。
量子コンピューターは、量子を用いて計算するのに使われる
従来のコンピュータと違い、複雑な三次元物体や量子力学上の物体の不測の動きをするようなものを用いて計算するのに使われる計算機の事を「量子コンピューター」と呼びます。
量子コンピューターで計算した回答の事を量子計算と呼ぶわけですが、人間は量子コンピューターと匹敵いやそれ以上に素晴らしいコンピューターを兼ね備えています。
そうです、「脳」の事です。
実際にカルフォルニア大学の研究者の間では
「私たちの脳が、実は量子コンピューターとして働いているのではないか」
という事を言い出し、本気で研究を進めているのです。
詳しいメカニズムなどを読み出すと、まったく意味が分からなくなってきますので、仮説として考えられているのが、
「脳内での神経伝達物質やシナプスが発火すると、量子コンピューターが計算しているように、量子のもつれでネットワークを生み出す事になるかもしれない」
という事なのです。
また、逆に脳の動きを解明したり、意識や感情といったものも量子コンピューターで計算する事で分かってくる事になるかも知れません。
いずれにしても、脳科学と量子力学は、とても密接に繋がりがあるという事は、これだけの情報でも十分に分かるのでは無いでしょうか。
ゼロポイントフィールドと量子
ゼロポイントフィールドは、すべての時間が空間を超えて情報が集まる場所を言いますが、時間も空間も作るのは量子力学では「素粒子」と言われています。
さらに、素粒子が極小のひもだと考える理論が「超ひも理論」と呼ばれる理論なのですが、この超ひも理論とゼロポイントフィールドは話が結びついているというのです。
ニュートン式 超図解 最強に面白い!! 超ひも理論という本がありますが、
ゼロポイントフィールドという言葉を知ってから、量子力学や超ひも理論の事を知りましたので読んではいませんが、表紙に書かれている通り、
「世界はひもで出来ている!ゼロから学ぶ最先端の物理学!!」
と書いている通り、仮に世界がひも(=極小の素粒子)で出来ているとすれば、素粒子のすべてが置かれているゼロポイントフィールドと繋がっているという仮説が立ちますよね?
量子力学から見るパラレルワールドの世界
マトリックスの世界の話が、現実化するかも??そんな話に少し触れますが、パラレルワールドは本当に存在するのでは??と量子力学を使って研究が進められています。
パラレルワールドとは、Aという世界(時空)から分岐した、Bという同時に並行して存在する世界(時空)と複数の世界が存在する事を指します。
ゼロポイントフィールドが、時間や出来事のすべてを司るところなのであれば、パラレルワールドで複数世界が存在したとしても、全て繋がっているという事になります。
パラレルワールドの研究は、宇宙の成り立ちなどの研究を進める事になり、研究を進めるには量子力学や量子コンピューターの存在が必要になってきます。
そして、量子コンピューターの存在が必要・・・という事は、「脳」を持った人間の存在が活かされる可能性があるという事が言えますよね?
しかし、脳は100%のパワーを出力する事ができず、潜在的なパワーの内10%も活用できていないというデータもあります。
よく目にするこちらの画像
氷山の画像で、潜在的なニーズと顕在的なニーズとして使われる他に、潜在意識と顕在意識として使われますが、我々人間の脳力は、氷山の出ている部分しか活用されずに一生を終えていると言われています。
この程度の出力では、量子コンピューターには歯が立ちませんので、ほとんどの人間がパラレルワールドや量子計算など、複雑な計算を頭で出来る事はありません。
つまり、ゼロポイントフィールドのエネルギーを引き出すためには、「脳力開発」が必要という事になり、脳力を磨くのに様々は方法がありますが、一つの方法としてオススメなのが「瞑想」だという研究成果もあります。
脳は臓器の中でも特別な存在 アンテナの役割
体内には様々な臓器がありますが、脳は他の臓器と違って外からの電波を受信する事が出来る力を持っています。
情報は電波に乗って、脳内に入ってきているわけですが、アンテナが錆びついた状態では、電波の受信が困難になりますので、ゼロポイントフィールドとの繋がりも薄れてくるのです。
そうならないために、脳を磨く=脳力を開発する事は、ゼロポイントフィールドとの繋がりを強くする上でも重要な事だと言えます。
脳と体内最近との関係 脳腸相関が話題に
以前までは、脳科学や脳のことを勉強すればそれだけで十分理解できた事が多かったのですが、最近は「脳腸相関」といって、腸のせいで脳への影響が出たり、逆に脳のせいで腸へ影響している事も科学的に証明されてきています。
例えば、腸内フローラの以上や短鎖脂肪酸などの腸内環境の異常が出ていると、腸から脳へ指令が出ていてストレスを受けやすい状態である事や、
また、腸内最近の中で神経伝達物質「γアミノ酸(GABA)」を作る事が確認されていて、この菌が少ない子供には行動異常や自閉症などの症状が見られる事があるようです。
さらに、「幸せホルモン」として知られているセロトニンですが、脳内で正常に分泌されると、幸せな気持ちや健康でいられる事が分かっていましたが、逆にセロトニンが少ない状態だと感情をコントロールできずキレやすくもなると言われています。
このセロトニンは、今まで脳内で作られていると思われていたのですが、実は腸管で作られている事が分かり、生成するのに腸内フローラが関係している事も分かっています。
つまり、腸内環境を整える事は、脳にγアミノ酸(GABA)やセロトニンを生成するために欠かせず、ストレスフリーに生きるためにも欠かせないという事が言えるのです。
世界のエリートがやっている最高の休息法で脳力を開発
ゼロポイントフィールドのエネルギーを活用し、人間が持つ脳力をより引き出していく方法として「瞑想」を勧めている本があります。
この本で書かれているポイントは7つあります。
- 脳が疲れている時にマインドフルネス呼吸法を取り入れよう
- ふとした時に、すぐに考え事をしている時にムーブメント瞑想をしよう
- ストレスで体調が優れない時はブリージングスペースを取り入れよう
- 思考のループから脱したい時はモンキーマイルド解消法を取り入れよう
- 怒りや衝動に流されそうな時は、RAINを取り入れよう
- 他人へのマイナス感情があるときはやさしさのメッタを取り入れよう
- 身体に違和感や痛みがあるときは、ボディスキャンを取り入れよう
それぞれの休息法の詳細は、マインドフルネスのやり方を今後執筆しますので、その時に紹介しようと思いますので、お楽しみに。
脳力を最大限に引き出すために、脳が疲労を持った状態では100%に近くパフォーマンスを脳が出せるわけありませんので、今できる最高の休息を与えてあげる事が重要です。
休息は睡眠や食事を取る事も大事ですが、何よりもマインドフルネスを日々続ける事こそが、脳力を高めると同時に、脳の疲労を取る事に繋がり、結果的に心身のパフォーマンスを最大限に上げる事に繋がります。
是非とも、マインドフルネスを日常に取り入れていただき、脳を適度に休息させ、ゼロポイントフィールドのエネルギーと繋がり、脳力を最大限できる状態へと進化させていきましょう。